2004年12月17日

48:Fri,Dec 10奢り奢られ

≫ 中華街に食事に行く ≪

ホテルのベットがあまりにも寝心地がよかったせいか、全く身体が動かないので、せっかくの朝食まで食べ損なって12時半起床。どうかしてると思うもののしょうがない。お腹が空いたので昨日と同じチャイナタウンのTONG PO LAUGという店で食事をすることにする。

昨日日本人の彼が頼んでいたハムと野菜の炒め物の定食(3pesos converbible)を頼んでみたが、あまりのしょっぱさに、レモネード(1.5pesos converbible)も頼むはめに。
オープンテラスの、道側の座席に座っていたのだが、テーブルにサングラスを置いておくと、道から手が伸びてきて取られるから危ないと店員に注意される。

治安、悪いじゃん。

135 225 136
何度も通った中華街の店。店員はほぼ全員キューバ人
in china town


≫ フォトジェニックな街、ラ・ハバナ ≪

そのまま旧市街をウロウロしてみることに。街並みがどこをとてもフォトジェニックだ。どこをとっても興味深い。どのアングルでも、どの季節でも、どの時間でも、どんなフレーミングでも絵になる。しかし、概ねとてもボロい。プエルト・リコに似ているどころではない。ともかく廃屋寸前だったりするような、数百年は前に建てられたのではないかと思える建物が立ち並んでいるのだ。色彩がない、モノクロの街だと聞いていたが、たぶん単にペンキが手に入らないとか、金銭的な余裕がない、という理由によるのではないか。

226
民家の上の方。どんな仕組みで何の用途なのか想像もつかない
old house
137
年代ものの車が多いのは本当だ。街によく似合う
old Cars


街中をさまざまな人がただウロウロしている。ただ、壁にもたれて立っている、ただ、道端に座っている。物乞いではない、ひたすら暇で、することが無いのか、何なのか。で、口々に"チーナ""ハポン""コニチワ!""サヨナラ!"などと声をかけてくる。頻繁に話しかけてくる。メキシコでもそうだが、彼らのはまたちょっと違う。品が無いわけではない。貧しくてものをねだってくるような感じでもない。雰囲気は悪くは無い。ただ、明るくもない。

138
警戒してしまって、なかなかカメラを取り出せず、写真が撮れない
Parque Central
139
旧国会議事堂
Capitolio Nacinal
140
マイアミTシャツを来た人。観光客かなあ
He came from Miami beach?


本屋でポストカードを10枚ほど買った。1枚0.7〜0.8pesos converbible。やや高いがしょうがない。とても美しいハガキばかりだ。観光用のハガキがこんなに美しく、興味深い国はあまりない。

しかし、どこの店を見ても品不足なように思える。外観はとてもボロい。

その後さらに散歩していると、さまざまなギャラリーがあることに気づく。素晴らしい抽象画などがたくさんあり、聞けば小さいものは30pesos converbibleから大きいものでも300pesos converbibleだという。3万円ちょっとで、30号ほどのサイズの油絵が買えるなんて! それなら私にも買えるではないか・・・。そう思うとかなり欲しくなった。とても好みの絵ばかりなのだ。自分で絵を買ってみようと思うなんて初めてのことだ。しかし、その額でも今の自分には痛手なのと、持ち運びや郵送費用を考えて断念する。

また歩いていると、サルサなどを演奏するバンドが出ている店があったので入る。オレンジジュースを頼むと、100%の果汁入りでとても美味しく2杯頼んでしまう。1杯1.5pesos converbible。演奏もとても良かったが、観客は数人しかいなかった。日本人男性が帽子を目深にかぶって一人で食事していたので、話しかけて見るとろくに返事もしないので、無愛想ぶりにやや腹をたてて(笑)去る。
227 228
サルサの生演奏をしていた店
playing Salsa music


≫ 怪しげなキューバ人の画家に出会う ≪

公園のような場所に座って、街の印象を描いてみることにした。紙が無いので、持ち歩いていた折り紙の裏に色鉛筆やクレヨンで描いている。そうすると、ボブ・マーリーヘアでアジア系のコットンの紫の服を着た不細工な黒人の男の子が話しかけてきた。荷物を広げて座っていたので、逃げづらい。

彼は私の描きかけの絵を取り上げて、上から何やら描き始めた。自分の絵に加筆されるのなんて、美術予備校時代以来だ。こんなことされたのは初めてで、ムッとするのと興味深さの真ん中あたりで彼の作業を見つめた。どうやら彼は絵描きらしい。15分ほど経っても、辞める風がまるでなく、暇なので彼の横顔を描くことに。黒人を描ける機会はあまりないもんで。

さらに暇なので、千代紙で鶴やら花やらを折って渡すと、彼はとても喜んで、カバンを掻き回してボロボロのボールペンと、琥珀っぽいプラスティックの大きな指輪をくれた。

途中、おばあさんが、金をねだりにきた。彼は自分は旅行者じゃないのに間違われたといって、しょんぼりしながらも金を渡していた。確かに彼は、そのヘアスタイルと服装のせいであまりキューバ人にみえない。そして彼の絵が置いてある画廊があるので見に行こうという。

断り切れずにギャラリーへ。あまり好きなタイプの絵じゃないので、正直誉めきれずにいる、が語彙が少ないっつーのはこういうときに便利だ。goodとかgreatとかbienとか言ってればよろしい。店員に店の裏に連れて行かれ、アクセサリーを見せられる。迷ったが、アクセサリーくらい欲しかったので、まあいいかと白いネックレスとブレスレットのセットを8pesos converbibleで買う。

その後、帰りたいと告げると送ってくれる。が、サルサが鳴っているレストランの前で立ち止まり、入ろうというので、また断り切れずに入る。店内では、バンドが生演奏をしていた。その前で二人で踊り出すと、たちまち欧米人の旅行者が何人もビデオを回し、写真を撮りまくる。いや、この変な黒人と日本人の組み合わせがキューバで踊ってるのって、かなり変な光景だと思うのだが。キューバの日常ではないだろうから、誤解のないように・・・。そして、大勢の客の中、踊っているのは私達だけだった。私の踊りっぷりに、彼はとても喜んで「みんな僕達の写真を撮ってるよ!」と大興奮。そして、さまざまなステップを教えてくれた。

演奏が終わり踊りやめると、韓国人のおっさんが、驚いたといって、すごい韓国英語で話しかけてきた。が、日本語なまりととても似ているので聞き取りやすい。口角に泡をためてしゃべりまくるおっさんは、たぶん世界中で好かれないだろうな、とせつない気持になる。もう仕事を引退したので世界中を旅しているのだという彼は、とても金持ちの様子で、皆にビールをごちそうしてくれた。

この連れの黒人の男の子は街中に知り合いがいるタイプらしく、何度も店を行き来しては、韓国のおじさんに奢られたビールを友達にわけてやったり、どこからかしょぼくれたバラの花を手に入れてきて私にプレゼントしてくれたりする

また店を出てホテルに帰ろうとすると、さらに別のサルサを演奏しているバンドがいる店に連れていかれる。もちろんサルサの誘惑に勝てない私は、付いて行ってしまったのだが、正直もうくたびれ果てていた。ここではビールを奢らされる。

しかし、いい加減疲れてしまったので、帰りたいのだと告げても、彼は理解してくれず、交渉に疲れ果てた私は、半ば無理矢理のように強引に店を後にした。もの凄く哀しそうに信じられないというような顔をされてしまう。

≫ アラブ人弁護士に出会う ≪

ホテルまで帰る途中、さっきの彼の哀しそうな顔が頭から離れないのと、暑くて疲れたのでアイスクリームが食べたくてしょうがなくなった。店の前で値段をチェックしていると、妖しい太った白人のおっさんが現れてアイスを食べたいのか聞くので、頷いて一緒に店に入る。

席につくと、当然のように彼は隣に座って、アイスを奢ってくれる。54歳のアラブ人の弁護士だというでっぶり太って老眼鏡をかけた彼は、夕食を奢るから一緒に行こうと言うのだ。やや躊躇したが、アラブ料理の店に行こうというので、面白そうなので着いていく。

40pesos converbibleもする、やや不味いチキン料理をホントにアラブ料理なのか。アメリカ料理のようだと思いつつ、デザートまでいただいて、彼はなんと120pesos converbibleをポンと支払う。このキューバでは、夕食の代金としては大変な値段だと思うのだが。

そして指さし会話帳を使いながら、会話。しかしこの本、実はメキシコ版より使いづらく、余計なことが書いてありすぎる。"Me gustaria tener una relacion contigo(私はあなたと性的関係を持ちたい)"とか"Quiero hacerte el amor(Hしたい)""Quiero que uses el preservativo(避妊してほしい)"とか、そんなのいらんちゅうねん。指さすなっちゅーねん、アラブ人

と思い、私はアイデンティティの崩壊について考えながらボーっとしてしまう。キューバに来てまで身売りしてるみたいじゃん・・・。つーか、たかりなのか、私は。売春婦に間違われているのか。ホイホイついて行く様子はソレっぽいもんな・・・。と思ってたら、案の定"Are you prostitute?"と。

・・・。

228
旅の指さし会話帳13 キューバ 滝口西夏・著
"abortar(堕ろす)""perder el niño(流産する)"などもあるのだが、
指差しで伝えることではない、と思うのだが
"point-and-speak" phrasebook


食事後は、ホテルまで送ってもらったが、途中でも「明日も一日一緒に過ごそう、トロピカーナ(入場料がかなり高いキャバレー)でも何でも連れて行ってやるぞ、奢るぞ」と口説かれる。断っても承知しないので、適当に時間を指定してすっぽかすことにし(メキシコ式)、帰ってもらう。

229 230
このピンク色にふちどられた、クリーム色のホテルが宿泊先
Lincoln Hotel


≫ カサ・デ・ラ・ムシカに行く ≪

2時間ほど仮眠をとってから、ミラマール地区にあるカサデラムシカという有名なクラブに行くことにする。カバンを持たずに、現金とパスポート、口紅を1本だけ持つことにする。現金とパスポートは、セーフティーカバンに入れて、ジーンズの下の腰に巻く。

ホテルでタクシーを呼んでもらい、待つ間ボーイのお兄ちゃんと片言でおしゃべりを。15分後くらいにやっときたタクシーで、クラブに向かったが、途中自分の家に寄ってトイレに寄って香水をつけなおしてきた運転手の兄ちゃんは、途中で私を猛烈な勢いで口説き始める。片道4pesos converbibleで到着。

しかし、もの凄い行列でなかなか入れない。どこからともなく現れた黒人の兄ちゃんが「俺はサルサの先生で教えてやるから一緒に入ろう」と言い、列を通り抜けて先頭へ割り込んでくれた。しかし、入場料は15pesos converbibleもした。ごめん、悪いけど二人分は払えないっす・・・。金が無い、というと彼は腹を立てて退散。私は一人で店に入り、ステージのまん前の最前列に通される。

すると、隣のグループのカワイイ黒人の男の子が色目を使ってきて、隣の席に座る。バラを1本、ビールを数杯奢ってくれたが、おそらく彼が払っているのではなく、そのグループにいた年寄りのオランダ人男性が払っているものと思われる。

ここのクラブにいるのはそんな連中ばかりだ。美人でおしゃれな子ほど年寄りのヨーロッパ人を連れ、身体を触られながら、目はほかの男の子やステージに向けているという感じだ。老人達は大喜びで周りにくっついてきている若い男の子にまで奢る始末。彼らは皆、がっつくように料理や酒を味わっている。パトロンがいないカップルは、親の仕送りがあるか、pesos converbibleを扱っている商売でもしているのか。どうもそんな目でばかり見てしまうようになってしまった。

ライブの方はまあまあ。グループ名は聞かなかった。ホイットニー・ヒューストンのヒット曲などを歌ったり、やはり外人向けのショーなのだ。途中、MCで、皆の出身地を聞く機会があり、オランダ人やイタリア人などに手を挙げさせたりしていたのだが、私も周りが促してくれて、"Japon!"と声をかけてもらい、ステージ上にいるおっさんと片言の日本語の会話を楽しんだ。

しかし、盛り上がれば盛り上がるほど、皆ステージに目を向けずに、パートナーと向かい合って踊りだすサルサのステージというのは、考えてみれば不思議な光景。

最後には、ステージの彼らが下に降りてきて、皆でジェンカのように連なって踊りまくる。

3時半頃まで、サルサやレゲトンで踊りまくると、店は閑散としてきたので帰ることに。一緒に踊っていた黒人の子が、ほかの知り合いと交渉して5pesos converbibleで送ってもらうこととなる。まあ相場といえないこともない。で、マレコン通りや旧市街を散々ぶらついてから帰宅。

帰りにタクシー代10pesos converbibleをくれと粘られる。家まで12kmあるというのだ。うーむ。うーむ。1.100円程度、たいした金ではないが、持ってない。ホントにそれしかないのだ。ということで0.8pesos converbibleだけあげる・・・。彼はとてもがっかりしていたが、私はややぐったりして5時半頃就寝。

┌─≪INFO≫────────────────────────────────┐
│□Casa de la Musica Miramar□
│◆クラブ◆Calle 20 No. 3308 esq. 35 Miramar◇24-0447
│→誰でも知っている超有名クラブ。☆★★★★
└─────────────────────────────────────┘
posted by しだみえ at 08:47| ロサンゼルス ☀| Comment(3) | TrackBack(1) | 47-50:La Habana[Cuba] | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
帽子を目深にかぶっていた日本人男性です(笑)
文章を拝見させて頂き、日時と場所からしてまず間違いないと思いました。
無愛想で申し訳有りませんでした。言い訳をしますと、当時到着3日後、例外無くタカリ・窃盗(未遂)といったキューバの洗礼に次々と逢い、誰とも話したくない程オチていた時でした。
私はラテン・ソウル系のバンド(アマチュアですが)のピアノを弾いていて、
後学の為無理に休みを作って一人行った時の事でしたので。
しかし滞在そのものは最高の音楽が観れ、とても良い物になりました。
折角話しかけて頂いたのに、かなり不快な思いをさせてしまっただろうとは思っていました。
この場をお借りしてお詫び致します。
Posted by ho at 2005年04月07日 23:40
わお。バレちゃいましたか…。いやスミマセン、こちらこそ申し訳ないです。ホント申し訳ないです。そんな、冗談です。フラれた女がネットでささやかに強がってみたくらいな感じです。なんか私たかり未遂をした女みたいだわ…と嘆いたのかもしれません。

いろいろ嫌な思いもされたのでしょうが、キューバでの音楽を楽しめたようで何よりです。ピアノ弾けるなんてステキですね。頑張ってくださいね〜!
Posted by しだみえ at 2005年04月08日 01:19
世界って狭いじゃん(笑)
Posted by Canta at 2005年04月08日 02:06
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック

backstreet boys
Excerpt: <a href="http://hea-www.harvard.edu/astro/messages/1639.html">sublime</a> 50 cent window shopper <a href="http://hea-www.harvard.edu/astro/messages/1640.html">ricky martin</a> tlc <a href="http://hea-www.harvard.edu/astro/messages/1641.html">jessica simpson</a> 30 seconds to mars <a href="http://hea-www.harvard.edu/astro/messages/1642.html">ricky martin</a> link..
Weblog:
Tracked: 2006-01-16 00:20
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。